「いつかはベンツに乗ってみたい!」
そんな憧れから、ベンツの中古車に目を向けている人も多いことでしょう。
と同時に、安い買い物ではないし「やめたほうがいいのでは?」と不安になるのも自然なことです。
実際、ベンツには高級車ならではの魅力があります。
しかし、知らずに買うと維持費や故障リスクで後悔する人も少なくありません。
この記事では、ベンツの中古の購入を「やめたほうがいい」とされる理由から、後悔しないための買い方・選び方までを詳しく解説します。
高級車に憧れる気持ちも、不安を抱える気持ちも、どちらも本音。

この記事を通じて「買う前に確認できてよかった」と判断ができるようなサポートできたらと思います
なぜ「ベンツの中古はやめたほうがいい」と言われるのか?
憧れのベンツなのに、なぜ「中古はやめたほうがいい」と言われるのか。その理由には、見過ごせない現実があります。
この章では、よくある誤解を取り払い、なぜ中古ベンツがリスクだとされるのかを事実ベースで明らかにします。
中古のベンツは「購入価格」こそ手が届きやすいかも知れませんが、「買ったあと」にかかるコストやトラブルが軽視されがちです。
国産車とは違う世界があるという前提をもって見ていきましょう。



中古ベンツを選ぶうえで見落としがちなデメリットを、具体的に解説していきます
維持費が想像以上に高い
「買うのは安くても、維持が大変」
これは中古ベンツあるあるです。
国産車と比べると、部品価格・消耗品代・工賃がすべて高額。
たとえば、オイル交換だけでもベンツは1万5,000円〜2万円ほど。
(国産車の約3倍です!)
- オイル交換:約1.5万〜2万円
- タイヤ交換:1本2〜3万円
- バッテリー交換:約3万〜5万円
- 車検:15万〜25万円が相場
年間で換算すると、整備・消耗品・税金など含めて20〜30万円ほどかかることも珍しくありません。
さらに、予期せぬトラブルが発生すれば、維持費は一気に跳ね上がります。
故障しやすいモデルが多い
外車は壊れやすい……それ、残念ながら一理あります。
中古ベンツのなかには、特に電装系トラブルが多いモデルもあります。
たとえば、ウィンドウが動かない、ナビが真っ暗になる、センサー誤作動など、小さな不具合でも修理は高額になりがち。
- W211型 Eクラス:エアサスの故障が多い
- W204型 Cクラス:電子制御の不具合が頻出
- 初期のSクラス:オイル漏れや冷却水漏れが定番
年式が古いほど部品劣化や経年故障のリスクは高まります。



メーターに表示されない「隠れ故障」もあるため、購入時に見極める力が必要ですね
修理・部品交換が高額になりやすい
修理に出したら驚きの金額だった
そんな声もよく聞きます。
ベンツの修理は、部品代だけでなく工賃も高いです。
たとえば、ライト1つで8万円、エアコン修理で20万円以上になるケースも。街の整備工場でも、輸入車の整備は高額になりやすいです。
- ディーラー修理:安心だが高額
- 整備工場:安いが技術の差が大きい
- 部品持ち込み修理:受け付けていない店も多い
国産車のように「どこでも直せる安心感」はないかもしれません。
トラブル時に頼れる店があるか、事前に調べておく必要があります。



安く買えても維持や修理で困る人が多いのが現状ですね
実際に「ベンツの中古を買って後悔した人」のリアルな声
実際に中古ベンツを購入した人のなかには、「こんなはずじゃなかった」と後悔しているケースもあります。
この章では、後悔に至った人たちの生の声から見えてきた“共通点”を整理し、失敗を防ぐためのヒントをお伝えします。
「買って後悔した人」がなぜそうなったのか。その理由には、感情に流された選択や、事前準備の甘さがありました。
冷静な判断ができるよう、体験談をもとにリアルな失敗談を掘り下げていきます。
「見た目だけで選んでしまった」後悔
「エンブレムに惚れて決めた。でも、後悔してるんです…」
そう語るのは、30代会社員のKさん。
ベンツの洗練されたデザインに魅了され、深く考えずに購入を決めたそうです。
ですが、数ヶ月後には維持費の高さに苦しむことに。
特に驚いたのは、点検やオイル交換の頻度と金額。
見た目に惹かれる気持ちはよくわかりますが、ランニングコストや生活とのバランスを考えずに買うと、後で痛い目を見ることもあります。
「購入価格の安さに騙された」体験談
「100万円以下でベンツが買えるなんて、お得だと思ったんです」
この言葉は、40代の自営業・Mさんのもの。
ネットで見かけた激安中古ベンツに飛びついたものの、納車から3ヶ月でトラブル続出。
保証もなく、修理費で結局50万円以上の出費になったとか。
価格の安さだけを基準にすると、整備歴が不明だったり、見えない故障を抱えた“地雷車”に当たるリスクがあります。



「安さには理由がある」と疑ってかかるのが大切ですね
維持できず手放すことになったケース
「月々のローンは払えても、その後の維持費が厳しかった…」
これは、20代前半で中古ベンツを購入したYさんの声。
ローン返済に加えて、保険料・税金・車検・故障修理がのしかかり、生活費まで圧迫。結局1年持たずに売却したといいます。
- 自動車税:約6万〜8万円
- 任意保険:年齢によっては年間20万円以上
- 突然の修理:10万〜30万円単位
購入前に「購入費」だけを考えてしまうと、こうしたランニングコストに対応できず、手放す結果になるケースもあります。



勢いで買うと、あとから本当に後悔することもありますので、事前知識をいれておくのはベターでしょう
こんな人は「中古ベンツ」はやめたほうがいい
誰もが憧れるベンツですが、「誰にでも向いている車」ではありません。
この章では、中古ベンツを持つことが逆にストレスや負担になる人の特徴を、ライフスタイルや価値観から整理していきます。
せっかくの高級車も、使い方や考え方によっては「重荷」になります。あらかじめ知っておけば、無理のない選択ができますよ。
ここから、該当するタイプごとに具体的な注意点を見ていきましょう。
日常使いでコスパを重視する人
- 「通勤に使いたい」
- 「ガソリン代や修理代はできるだけ抑えたい」
そんな人には、中古ベンツは向いていません。
輸入車は燃費が悪く、故障もしやすいため、使うたびにコストがかかります。
たとえば、ガソリンはハイオク指定のモデルも多く、リッター10kmを切る車種も珍しくありません。
軽自動車やハイブリッド車と比較すると、維持費の差は歴然。



毎日の足として「コスパ」を求めるなら、正直ベンツは不向きであると言えます
車の知識がない初心者さん
クルマに詳しくない初心者が中古ベンツを買うと、トラブルが起きたときに適切な対応ができないこともあります。
外車は国産車とは構造や部品が異なり、簡単に自分で調べて対応できるものではありません。
メンテナンス時期を逃したり、不具合を見逃すと、大きな故障につながります。
特に年式が古い車両では、日常的な点検やちょっとした音・挙動の変化に敏感である必要があります。



整備知識がないなら、頼れる整備工場と密に連携を取る準備が必要でしょう
年間走行距離が多く、頻繁に使う人
営業や家族の送迎などで年間2万km以上走る人には、中古ベンツはおすすめできません。
走行距離が増えるほど、故障リスクとメンテナンス費用は比例して高くなります。
消耗品の交換も頻繁になり、タイヤやブレーキなどの高額部品がネックに。
長距離移動が多い人は、耐久性とコストのバランスが取れている国産セダンやハイブリッド車のほうがストレスなく使えるでしょう。



日常でよく使う車としてベンツは負担が大きいの方が大きいかも知れません
逆に、中古ベンツが向いているのはこんな人
ここまで「やめたほうがいい理由」を紹介してきましたが、中古ベンツがピッタリ合う人もいます。
大事なのは、自分の使い方・知識・購入方法に合わせて見極めること。この章では、中古ベンツを“賢く楽しめる人”の特徴を紹介します。
リスクを理解したうえで、条件に合った選び方をすれば、中古ベンツは“高級車をお得に楽しむ手段”にもなります。
では、どんな人が中古ベンツに向いているのか、具体的に見ていきましょう。
セカンドカーや週末ドライブ用に考えている人
「平日は軽、土日はベンツ」──そんな使い方が理想的。
普段の移動はコスパ重視の車を使い、ベンツはドライブやデート、旅行など、非日常を楽しむアイテムとして使うスタイルが理想です。
休日だけの利用だと、走行距離が少ない分、故障リスクも抑えられます。
見た目も乗り心地も上質なベンツを、趣味として“週末の贅沢”に活用すれば、所有の喜びが大きくなります。
メンテナンス知識がありDIYもできる人
工具を持ち、車いじりが趣味という人には、中古ベンツは「手間も楽しめる」車になります。
例えば、エンジンオイル交換・バッテリー交換・簡単な電装トラブル程度なら自分で対応できる人は、維持費を大幅に節約できます。
ベンツの部品はネットで手に入ることも多く、並行輸入パーツを活用すれば正規品の半額以下で手に入る場合もあります。



「知識と手間」で維持できるなら、コスパはむしろ国産車以上になる可能性もありますね
保証付き・専門店経由で購入する人
失敗しないためには、「どこで買うか」が超重要です。
ベンツの認定中古車や、外車専門の信頼できる中古車店で購入すれば、保証や点検サービスが手厚く、トラブル時も安心です。
- 保証期間:1〜2年つく場合が多い
- 無料点検サービスがある店舗も
- 整備記録が明確な車両を選べる
「安さだけで選ばず、長く安心して乗れる選択」をすれば、後悔の可能性はグッと減ります。



条件が合えば、中古ベンツも十分選択肢にいれてみるのもアリですね
後悔しない中古ベンツの買い方・選び方
「やっぱりベンツに乗ってみたい…!」
という気持ちを諦める必要はありません。
大切なのは、“選び方”。
この章では、トラブルの少ない車両を選ぶコツや、失敗しない購入ルートを具体的に紹介します。
このパートを読めば、中古ベンツ購入における「落とし穴」を避けられるようになります。
欲しいモデルがある人も、なんとなく検討している人も、チェックしていただけたら幸いです。
避けるべき年式・モデルとは?
「どのモデルが地雷なのか?」
これは中古ベンツ購入者が最も気になるポイントです。
過去のオーナーからの口コミや整備履歴、修理傾向から見て、以下のモデル・年式は避けた方が無難です。
- W211型 Eクラス(2002〜2009年):エアサスや電装系に不具合多数
- 初期W204型 Cクラス(2007〜2011年):小トラブルが多く、電装不安あり
- W220型 Sクラス(1998〜2005年):維持費と故障頻度が突出
これらは「修理代が高くつく可能性が高い」車種です。避けるか、しっかり整備された個体を選ぶことが重要です。
走行距離・整備記録の見方とチェックポイント
走行距離は少なければいいというわけではありません。
ポイントは「使われ方」と「整備の質」。
目安としては、年間1万km前後で定期的な整備がされていれば、10万km近くでも問題ありません。
- 整備記録簿があるか(車検・点検記録)
- オイル・ブレーキ・冷却系の交換履歴
- 外装・内装のダメージやサビの有無
点検記録が揃っていない車両や、「記録簿なし」は基本的に避けるのが安全。
走行距離が短すぎる車は「動かしてなかった=劣化」の可能性もあるため注意が必要です。
ディーラー・専門店・個人売買の違い
購入ルートによって、安心感も費用も大きく変わります。
中古ベンツ購入で最も安全なのは、認定中古車や外車専門店。
ただし、価格は少し高めです。
一方で個人売買は価格が安い反面、保証がなく整備状態の確認も難しいため上級者向け。
- 正規ディーラー:保証・点検が手厚い(価格は高め)
- 外車専門店:価格と品質のバランスがよい
- 個人売買:格安だがリスクも大きい
はじめてベンツを買う人には、やはり専門店またはディーラーがおすすめです。
購入後のトラブル対応を考えても安心できます。



知識と情報があれば、車の購入の失敗は最小限にとどめることができるでしょう
まとめ:ベンツの中古はやめたほうがいい?理由と選び方
「中古ベンツはやめたほうがいい」と言われる理由には、確かな根拠があります。
維持費の高さ、故障リスク、修理代……。
これらはすべて事実です。
しかし、すべての人にとってNGかというと、そうではありません。
- 日常的に使う人や初心者には不向き
- 趣味・週末用として割り切れる人には向いている
- 選び方・買い方次第で後悔は防げる
つまり、「やめたほうがいい人」「買ってもいい人」には明確な違いがあります。
ベンツに乗る喜びは確かにあります。でもその喜びを長く続けるには、購入前の見極めが最重要です。
もしあなたが、中古ベンツに興味を持っているなら──
- コスパよりも「体験」を重視したい
- 維持費やリスクも理解し、対策できる
- 信頼できる店で、状態のよい車を選べる
そんな条件に当てはまるなら、中古ベンツを選ぶのはきっと後悔しない選択になるはずです。



ベンツに乗りたい方は、しっかりと知識をいれたうえで検討ください