「BMW Z4ってやっぱり壊れやすいのかな…?」
初めて輸入車を検討している人なら、そんな不安を感じるのは当然です。
ネットで「Z4 壊れやすい」と検索すれば、故障やトラブルの話がたくさん出てきますが、本当に壊れやすい車なのか。
このページでは、BMW Z4のオーナー目線の「故障の実態」と「それを防ぐ方法」をわかりやすく解説しています。
Z4をもっと安心して楽しむために、そして「買ってよかった!」と思える選択ができるように、信頼できる情報だけをまとめました。
下の目次から気になるところにジャンプして読めます。
BMW Z4が壊れやすいと言われる理由とは?
BMW Z4は「壊れやすい」という声をよく聞きます。
たしかに輸入車ならではの特徴や、日本の環境との違いがあるので、誤解されやすい一面もあります。

この3つのポイントを押さえれば、「Z4は本当に壊れやすいのか?」という疑問の答えに近づけます
電子制御部品も多くエラーが出やすいから
「輸入車はよく壊れる」と聞いたことがある人は多いと思います。
これは完全なウソではありません。
実は、海外の車は日本の車と比べて、部品が多く、最新の機能もたくさん使われているんです。
たとえばBMWは「走りの良さ」にこだわる会社なので、コンピューターで車の動きを細かく制御しています。
このような電子制御は、便利な反面、ちょっとしたことでエラーが出やすいんですね。
特にZ4の場合、「屋根が自動で開く装置」や「センサー類」が多いため、部品が壊れやすいと感じる人もいます。
でもこれは「品質が悪い」というわけではありません。
日本と海外では気候や道のコンディションが違うので、それに合っていないだけ、という見方もできます。
BMW Z4の歴代モデル別の故障事例
Z4にはいくつかのモデルがあります。
発売された年やシリーズが変わるごとに、壊れやすいポイントも少しずつ違います。
- 初代モデル(E85):2003〜2008年/バッテリーの消耗や発電機の不調が多い
- 2代目モデル(E89):2009〜2016年/電動ルーフの故障がよくある
- 現行モデル(G29):2019年〜/センサーや電子部品のエラーが見られる
また、全モデルに共通して、「足まわりのゴム部品の劣化」や「冷却装置のトラブル」などが報告されています。



このような故障は、使い方や整備のタイミングで防げるパターンも多いんですがね
壊れやすいとされる部品とその理由
Z4の中でも「ここはよくこわれる」と言われている部品があります。
- ウォーターポンプ:エンジンを冷やす部品。プラスチック製で古くなると割れやすい。
- 電動ソフトトップ:屋根を自動で開け閉めする装置。モーターや配線が水に弱い。
- センサー類:温度やブレーキなどの情報を読み取る装置。小さな故障でもエラーになる。
たとえば、ウォーターポンプがこわれると、エンジンがうまく冷えず、オーバーヒートの原因になります。
Z4のウォーターポンプは金属ではなく樹脂でできているので、だいたい8〜10万kmで交換が必要になることが多いです。
電動ソフトトップは便利ですが、モーターが雨水にぬれると動かなくなることもありますし、洗車や大雨のあとに動きが悪くなるのは、こうした原因も少なからずあります。
また、センサーのエラーは実際には問題がなくても「エンジンに異常あり!」と表示が出ることもあり、不安になってしまう人もいます。



Z4の壊れやすいところは、だいたい決まってることが多いです
BMW Z4の維持費と修理費の現実
Z4を買う前に気になるのが「維持費」と「修理費」ですよね。
見た目も走りも魅力的なZ4ですが、お金のことをしっかり知っておかないと、あとで「こんなにかかるの!?」と驚いてしまうこともあります。
Z4を安心して楽しむためにも、「お金の現実」をしっかりチェックしておきましょう。
年間の維持費目安と国産車との比較
Z4を持ち続けるには、ざっくり言うと年間で40〜60万円ほどかかります。
これは以下のような費用の合計です:
- 車検代:10〜15万円(2年に1回)
- オイル・ブレーキパッドなどの交換:年3〜5万円
- 自動車税:年間4〜6万円
- 任意保険:年間8〜15万円(年齢や条件で変動)
- タイヤ交換:1本3〜4万円×4(数年に1回)
たとえば、同じスポーツカーでも国産のマツダ・ロードスターなら、年間30万円前後で済むこともあります。
そう考えると、Z4はちょっと高めです。



でも、これは「BMWだから」というよりも、輸入車は部品代や工賃が高くなりやすいという理由があります
代表的な故障の修理費用と頻度
次に、Z4でよくある故障とその修理費用を見てみましょう。
- ウォーターポンプ交換:約8〜15万円(エンジン冷却用)
- 電動ソフトトップ修理:約10〜30万円(屋根の開閉不良)
- ABSセンサー交換:約3〜5万円(ブレーキに関わる安全装置)
- オイル漏れ修理:約3〜10万円(エンジンまわり)
たとえばウォーターポンプは、エンジンの熱を下げるために必要な部品ですが、Z4の場合、早ければ7〜8万kmで交換が必要になることもあります。
また、電動ソフトトップ(自動で屋根が開閉するしくみ)が故障すると、高額な修理になることが多く、車の持ち主にとっては痛い出費になりがちです。



このように、Z4の修理費は1回で数万円〜十数万円かかることもあるので、ある程度の「備え」は必要ですね
壊れたときの対応手段(保証・修理工場など)
故障してしまったときに頼りになるのが保証や専門の修理工場です。
BMW正規ディーラーでは、新車購入時に「3年間の無料保証」がついています。
この間に壊れたら、無料で修理してくれることが多いです。
また、保証が切れたあとも「延長保証」に入ることで、さらに2年間保証をのばすこともできます。
中古で買った場合でも、専門の整備工場(BMWをよく扱っている)に持ち込むことで、ディーラーよりも安く修理できる場合があります。
- 正規ディーラー:純正部品で安心、でも高い
- 専門の整備工場:料金が安め、技術も高い
- 延長保証:あとから入れる、安心感あり



Z4を長く楽しみたいなら、「どこで修理するか」や「保証に入るか」も大事なポイントになります
壊れやすいとされるZ4を長く乗るためにできること
BMW Z4はたしかに気をつけるべきポイントがある車ですが、「ちゃんと手入れすれば」壊れにくくなります。
輸入車=壊れる、と決めつけるのではなく、日ごろのケアや運転の仕方次第で、Z4はもっと長持ちしてくれます。
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。Z4と長く付き合うためのヒントが詰まっています。
日常点検とメンテナンスの重要性
一番大切なのは「日常的にこまめにチェックすること」です。
Z4のような高性能車は、ちょっとしたトラブルが大きな故障につながることがあります。
でも、毎月ちょっとした点検をするだけで、こうしたトラブルの多くは防げます。
- タイヤの空気圧を確認(走りが安定する)
- オイルの量や汚れをチェック(エンジン保護)
- エンジン音や振動に注意(不調のサイン)
- 電動ルーフの動きを確認(雨漏り対策)
メンテナンスは、「車検のときだけやればいい」という固定概念で決めつけるのはもったいないです。
日常的にチェックすることで、「あれ? ちょっとおかしいな?」と気づけるようになります。



不安があれば、車検以外のタイミングでも、近くの整備工場やガソリンスタンドで相談するのもおすすめですね
壊れにくくする運転の仕方と保管方法
実は、運転のしかたや車の置き場所によっても、Z4の寿命は変わります。
急ブレーキや急発進をよくする人は、ブレーキや足回りに負担をかけてしまいます。
Z4はスポーツカーなのでついスピードを出したくなりますが、そこはグッと我慢するのが長持ちのコツです。
- エンジン始動後はゆっくり走る(温めるため)
- 急ブレーキを避ける(部品の摩耗を防ぐ)
- なるべく屋根付きの駐車場に保管(直射日光・雨から守る)
- 乗らない日でも週1はエンジンをかける(バッテリー対策)
ただ、車にとって「寝かせっぱなし」もよくありません。
動かさないとバッテリーが弱って、エンジンがかからなくなることもあります。



Z4は繊細な車だからこそ、やさしく扱うと長く応えてくれる存在のように思います
整備士が教えるZ4を長持ちさせるコツ
整備士さんに聞いたところ、Z4を長持ちさせるには「気にかける気持ち」が何より大事だそうです。
Z4は見た目もエンジンもパワフルですが、「気にかけてくれるオーナー」と相性がいい車です。
例えば、以下のようなことを習慣にするだけで、トラブルを減らせます。
- 冷却水(エンジンを冷やす液体)の量を定期的にチェック
- 変なにおいがしたらすぐ確認(オイル漏れのサインかも)
- エアコンの効きが悪くなったら早めに点検
- 変速ショックが強いときはAT(自動変速機)の点検
※「変速ショック」とは、ギアが変わるときにガクッと振動がある現象のこと。
放っておくとミッション(エンジンの力をタイヤに伝える装置)にダメージが出ることもあります。



ちょっとした違和感を見逃さないことが、Z4と長く付き合うためのポイントですね
BMW Z4購入前に知っておくべき注意点
Z4に憧れているけど、「実際に買っても大丈夫かな?」と不安に思っている人も多いでしょう。
ここでは、特に中古車を検討している人や、Z4が初めての輸入車になる人に向けて、購入前にチェックしておくべき大切なポイントをまとめました。
Z4を「買ってよかった!」と思えるように、しっかり準備しておきましょう。
中古Z4購入時に注意すべきトラブル履歴
中古でZ4を買うときに一番気をつけたいのが、過去にどんなトラブルがあったかです。
特にチェックしたいポイントはこちらです。
- 電動ルーフ:開閉に違和感がないか。動作音が大きくないか。
- 電装系:メーターやスイッチ類がちゃんと動くか
- オイル漏れ:車の下にシミがないか
- 下まわり:ぶつけた跡がないか
特に「電動ルーフ(屋根が自動で開くしくみ)」は、Z4の魅力でもありながら、よく壊れる部分でもあります。
中古で買うときは、必ず開け閉めを試して、途中で止まらないか確認しましょう。



不安な人は、第三者の点検サービス(カーセンサーやGooなどで利用できる)を使うのもおすすめです
壊れやすい年式・モデルの見極め方
Z4にはいくつかのモデルがあり、壊れやすいと言われている「当たり年・ハズレ年」があります。
とくに注意したいのが、初期ロット(=モデルチェンジ直後に出た車)です。
新しい技術が使われている分、細かいトラブルが出やすい傾向があります。
- E85前期(2003〜2005年):電装系トラブルがやや多い
- E89中期(2012〜2014年):ルーフモーターの不調報告あり
- G29初期(2019年):センサー系の初期不具合あり
逆に、マイナーチェンジ後のモデル(いわゆる「後期型」)は、改良されて不具合が減っているケースが多いので、狙い目かもしれません。
購入前には、「リコール履歴」や「口コミサイトのレビュー」もチェックしておきましょう。
壊れても楽しめる人に向いている車とは?
正直に言って、Z4はトラブルがゼロという車ではありません。
でも、だからこそ「車を育てる楽しさ」を感じられる人にとっては、たまらない1台です。
- 整備に興味がある人
- 車に少し手をかけるのが好きな人
- 「壊れたら直す」くらいの心の余裕がある人
- 週末に乗るセカンドカーとして考えている人
日常の足として毎日乗るよりも、週末にドライブを楽しむ「趣味の車」としての相性がピッタリです。



つまり、Z4は「ただの移動手段」ではなく、「一緒に時間を楽しむ相棒」になってくれる車という面が強いですね
まとめ:BMW Z4は壊れやすいかもしれないが付き合い方次第で魅力的な1台に
BMW Z4は、たしかに「壊れやすい」という声がある車です。
でも、それは「ちゃんと向き合えば、心強いパートナーになる」ことの裏返しでもあります。
輸入車としての繊細さやメンテナンスの手間はありますが、それを理解したうえで乗るZ4は、ただのスポーツカーではありません。
運転するたびに「特別な時間」を感じられる、そんな1台です。
- Z4が壊れやすいと言われる理由を知ることで不安が減る
- 維持費や修理費は確かにかかるが、事前に備えられる
- 日々のケアと運転の仕方でトラブルはぐっと減らせる
- 中古車を買うなら、年式やトラブル履歴に要注意
- 「手をかける喜び」を楽しめる人にこそ向いている
Z4は万人向けのクルマではないかもしれません。
でも、乗る人の気持ちに応えてくれる「感情を持ったようなクルマ」ともいえるでしょう。
壊れるリスクも、ちょっとした不具合も、それすら楽しめる人にとっては、Z4はきっと人生の一部になります。
メンテナンスも含めて愛せるなら、これほど魅力的な1台はなかなかありません。



だからこそ、もしあなたがZ4に少しでも心を惹かれているなら、その気持ち、大切にしてみてくださいね