「BMW X1って、なんで“あんまり人気ない”なんて言われてるの?」
X1は街中でもよく見かけるし、評価もそこそこ高そうなのに、「なんか不人気って聞くと気になる…」
──そんなモヤモヤがあるのではないでしょうか?
そこでこの記事では、X1が「売れてるのに不人気っぽく見られる理由」をわかりやすく解説しながら、後悔せずに選ぶためのヒントをお届けします。
「買って失敗した」というリアルな声と、「むしろ今が狙い目」という再評価のポイントまで、中立の視点でまるごとまとめました。

読み終わるころには、X1があなたにとって「本当にアリかどうか」が見えてくるはずです
下の目次から気になるところにジャンプして読めます。
X1が売れているのに不人気と言われる理由5選
BMW X1は、販売台数こそ安定しているものの、ネットやSNSでは「不人気車」と言われることがあります。
実際に走っている姿もよく見かけるのに、なぜそんな評価がされるのか
──その背景には、「BMWらしさ」とのズレや、見た目や価格の印象ギャップがあります。
こうした理由が重なり、「BMWなのに地味」「中途半端」といった印象を持たれることも。



しかし、それぞれの背景を知ることで、X1の価値を正しく理解できるはずです。
理由①:「BMWらしくない」と言われるFFベース
車好きから「X1ってBMWっぽくないよね」と言われることがあります。
その理由のひとつが、「FFベース」という設計。
これは前輪駆動(Front engine, Front drive=FF)を基本にした作りで、一般的な日本車では多く採用されています。
ただ、BMWはこれまで「FR=後輪駆動(Front engine, Rear drive)」にこだわってきたメーカー。
運転好きには「後ろから押し出すような加速感とハンドリングこそBMW」という根強いイメージがあります。
X1は2015年のフルモデルチェンジ以降、ミニと同じプラットフォーム(車の土台)を使ったFFベースに切り替わりました。
これにより、室内空間や実用性はアップした一方で、「走りが物足りない」と感じる人も出てきたのです。
とはいえ、実際の加速やハンドリング性能は日常使用では十分すぎるほど。
特に高速道路での直進安定性や、小回りのしやすさは評価されています。
「走りの楽しさをとことん求めたい」という方には物足りなく感じるかもしれませんが、「街乗りや家族とのドライブが中心」ならFFベースでも十分満足できるはずです。



ちなみに、FFベースとは【前輪を主に使って車を動かす設計】のこと。
後ろから押すFRと違って、前から引っ張る感覚に近い走りになります
理由②:見た目が地味でブランド感が薄い
X1の見た目について、「BMWなのにちょっと地味じゃない?」という声が聞かれます。
BMWと言えば、鋭いヘッドライトやワイドでどっしりしたフロントグリル
──そんな“威圧感のある存在感”を期待する人が多い中、X1は全体的におとなしめな印象。
この落ち着いたデザインは、実は「万人受け」を狙った結果でもあります。
狭い道でも乗りやすく、ビジネスにもファミリーにもマッチする外観。
それが逆に「BMWらしい個性が弱い」と見られ、不人気の印象につながってしまっているようです。
街中で見ても、ほかのSUVに紛れてしまう
──そんな評価もありますが、それは悪いことばかりではありません。
目立ちすぎないデザインは、落ち着いた大人の選択として魅力的でもあります。



「控えめで上質」が好きな人にとっては、X1のルックスはむしろちょうどいいバランスかもしれませんね
理由③:X3との差別化が曖昧で“中途半端”に映る
BMWのSUVラインナップの中で、X1は「小型」、X3は「中型」という位置づけです。
ところが、最近のX1はボディサイズが拡大しており、現行モデルではX3とほとんど変わらない大きさになっています。
価格帯も近く、「あと50〜100万円出せばX3が買える」という微妙な立ち位置に。
このように、サイズも価格も中途半端に近づいたことで、「それならX3を選んだほうがいいのでは?」という意見が増えているのが現実です。
特に、X3のほうがインテリアの質感が高く、装備も充実している印象が強いため、「X1にしてちょっと後悔した」という声が口コミで目立つことも。
ただし、その分X1は税金や維持費の面ではX3より軽く、日常使いに適しています。



「実用性重視の人」と「ラグジュアリー志向の人」とで、選ぶモデルが分かれるポイントになっていますね
理由④:国産SUVと比較したときの“割高感”
BMW X1を検討している人の多くは、同じ価格帯の国産SUVとも比較しているはず。
例えば、
- トヨタのハリアー
- マツダのCX-5
- ホンダのZR-V
などは、デザインも装備も充実していて、車内の先進機能も標準でついていることが多いですよね。
一方で、BMW X1は輸入車らしく「オプション装備」が前提のグレード構成。
欲しい機能を選んでいくと、価格が跳ね上がってしまうケースもあります。
このため、「同じ価格を出すなら国産SUVのほうがコスパが良い」と感じてしまう人が一定数いるのも事実。
特に装備や先進機能に敏感な層からは、「価格のわりに物足りない」と見られる傾向があります。
ただ、これは裏を返せば「自分好みに細かくカスタムできる」自由さの表れでもあります。
必要なものだけを選んで、本当に使いやすい1台に仕上げることも可能です。
また、BMWならではの内外装の質感や、ブランドの安心感は、国産車ではなかなか味わえない魅力です。



単純な価格だけで比べず、総合的な価値で考えることが大切ですね
理由⑤:SNS映えしない車種イメージ
今の時代、車選びにおいて「SNS映え」や「写真映え」も、意外と大きな要素になっています。
特にBMWというブランドは、“カッコよさ”や“高級感”をアピールしたくて選ぶ人も少なくありません。
ところが、X1は全体的に控えめなデザインと実用性重視のキャラクターから、SNSで映える要素が少なめ。
「BMWに乗ってるのに目立たない」「写真にするとあまりパッとしない」という声が出ることもあります。
加えて、X3やX5といった上位モデルに比べると、迫力や重厚感も控えめ。
そのため、SNSで「映えるBMW」としての存在感はやや薄れてしまうのです。
もちろん、「目立たず上品に乗りたい」「実用性が最優先」という人にとっては、むしろX1の控えめな雰囲気は大きなメリット。



SNS映えよりも、自分の生活にフィットするかを重視するスタンスがあれば、まったく気にならないポイントです
BMW X1を買って「後悔した」人のリアルな声
BMW X1を購入したあと、「ちょっと失敗したかも…」と感じてしまった人もいます。
その理由はさまざまですが、多くの場合「期待していたものと実際のギャップ」によるもの。
ここでは、実際の口コミや体験談からリアルな後悔ポイントを3つご紹介します。
後悔の声は参考になりますが、同時に「自分に合っていなかっただけ」というケースもあります。



後悔の理由を踏まえたうえで、購入前にしっかり見極めができるよう伴走いたします
「国産SUVの方が良かったかも…」という後悔
「最初はブランドに惹かれてBMWを選んだけど、冷静に考えるとハリアーやCX-5で良かったかも…」という声は意外と多いです。
特に、標準装備の充実度やインフォテインメントの使いやすさでは、国産車の方が一歩リードしていることも。
インフォテインメントとは?
インフォテインメントとは、ナビや音楽、スマホ連携などを操作できる車内システムのこと。
最近の車では「使いやすさ」や「スマホとの相性」が重要視されています。
さらに、車検や部品代などの維持費面でも、「思ったよりお金がかかる」と感じたという声があります。
見た目のかっこよさや、輸入車という響きに惹かれて選ぶと、「実用性やランニングコストを優先したほうがよかった」と後から気づくパターンもあるようです。



見た目だけで選ぶと、意外と後悔してしまうことが多いです
「X3にすればよかった」の声が多い理由
購入後、「やっぱりX3にしておけばよかったかも…」という声もよく見られます。
たとえばX3は、
- 走行安定性
- 内装の高級感
- ドアを閉めたときの重厚感
など、全体的な“BMWらしさ”が一段上の印象。
X1との価格差がそれほど大きくないため、「もう少し頑張れば…」という後悔につながることがあるのです。
実際、X1の購入を決めた人の中には、「展示車で両方見比べたとき、X3の方が格上感があった」と感じたものの、予算で妥協してX1にしたというケースも多いようです。



このような後悔を防ぐには、「あと数十万円の差で、満足度が何年も変わるかもしれない」と考えて、長期的な視点で比較するのがおすすめです
「BMW感が薄くて期待外れ」という声も
「BMWといえば、スポーティな走りとキビキビしたハンドリング」といった期待を持ってX1を選ぶと、「あれ? 意外と普通…」と感じる人もいます。
これは、前述したFFベース設計による影響が大きいです。
もちろん、普段使いには十分な走りですが、FRモデルのような“後輪から押し出されるような駆け抜ける感覚”を期待していると、少し物足りなく思うかもしれません。
また、内装のデザインもシンプルで落ち着いた印象。
これが「質感が足りない」「BMWらしさに欠ける」と感じられてしまうこともあるようです。
とはいえ、逆に言えば「過度な主張がなく、扱いやすいBMW」とも言えます。



どこに評価軸を置くかで、クルマ選びは大きく変わるということです
不人気とは真逆のX1の再評価ポイント
「不人気」と言われがちなBMW X1ですが、実は視点を変えると“隠れた実力派”として再評価されている部分もたくさんあります。
特に、都内のような狭い道での取り回しや、維持費の安さ、中古価格の手頃さなど、「使い勝手」や「コスパ」を重視する人からは高評価。



「ブランドで選ぶ」のではなく、「実用性とコスパで選ぶ」人にとって、X1は実はかなり“ちょうどいい一台”かもしれません
都内や狭い道でも扱いやすい“ちょうどいいサイズ感”
X1のボディサイズは、BMWのSUVラインナップの中でもコンパクト寄り。
ですが車内空間はしっかり確保されていて、家族使いにも対応できます。
この「小さすぎず大きすぎない」絶妙なサイズ感が、都市部や細い路地のある住宅地では大活躍。
コンビニの駐車場や立体駐車場でもスムーズに扱えます。
また、高速道路での直進安定性も申し分なく、ロングドライブでも疲れにくい設計。
普段使いから休日の遠出まで、バランスよくこなせるのが魅力です。



このサイズ感の車を欲している人からは好印象ですね
維持費・燃費・税金面では輸入車の中では優秀
「輸入車=維持費が高い」というイメージがあるかもしれませんが、X1は比較的リーズナブルに乗れる一台です。
具体的には、X1の燃費はWLTCモードで14〜16km/L前後と、ガソリン車としては優秀。
エンジン性能と軽量ボディの組み合わせで、街乗りでもムダな燃料消費が少ないのがポイントです。
また、排気量が2.0L以下のモデルもあり、自動車税も国産SUVと大きく変わらないレベル。
車検や消耗品の交換も、近年では輸入車専門の整備工場が増えており、コストを抑える選択肢が広がっています。



長く乗る前提で考えるなら、維持費の安さは見逃せないポイントです
中古市場では“狙い目”なグレード・年式も多い
新車ではオプション込みで500万円近くなることもあるX1ですが、中古市場では非常にコスパの良い車体が多く出回っています。
例えば、2020年以降の高年式モデルで走行距離3〜5万kmの車両が、300万円前後で購入可能。
メーカー保証が残っているケースもあり、安心して乗り出せるのが魅力です。
グレードや装備によっては、X1でもレザーシートや先進安全装備がフル装備の「当たり車両」も。
タイミングを見て探せば、同価格帯の国産SUV以上の装備を手に入れられることもあります。



特に、下取りやリセールも安定しているので、「中古で買って、数年後に乗り換える」という戦略も立てやすいですね
BMW X1はどんな人におすすめ?向いている人・向いていない人
X1が“不人気”と言われる理由と、実は優秀なポイントまで見てきましたが、最終的に大事なのは「自分に合っているかどうか」です。
ここでは、実際にX1がどんな人に向いていて、逆にどんな人には不向きなのかをわかりやすく整理していきます。
これを読めば、X1があなたのカーライフにぴったりかどうかが見えてきます。
X1に向いている人の特徴
まず、X1がマッチしやすいのは「普段使いを重視しながら、ちょっとしたステータス感もほしい人」です。
たとえばこんな方にはぴったりです。
- 輸入車に乗ってみたいけど、大げさすぎないものがいい
- 都内や都市部で駐車・取り回しのしやすさを重視したい
- 日常の買い物や送り迎えなど、普段使いがメイン
- 中古でうまく買ってコスパ重視で所有したい
- 維持費や燃費のコスパも気になる
つまり、「BMWらしい高級感よりも、実用性とバランスを重視したい」という方にとって、X1はベストな選択肢になりえます。



気取らず乗れる“ちょうどいい輸入車”といったイメージでしょうか
X1を避けた方がいい人の特徴
一方で、X1が合わない可能性があるのは「BMWに走りのワクワク感や特別感を求める人」です。
以下のような希望を持っている方は、他のモデルの方が満足度が高くなるかもしれません。
- BMWならではのFR駆動(後輪駆動)の走りが欲しい
- 重厚感のあるデザインや威圧感のある見た目が好み
- せっかくBMWに乗るなら、高級感に妥協したくない
- X3やX5のような堂々とした存在感が欲しい
- SNS映えや“持ってる感”も重視したい
こうした方には、X3以上のモデルや、スポーツ志向の3シリーズなどが向いています。



「BMWらしさ」にこだわるほど、X1では物足りなさを感じやすいでしょう
まとめ|BMW X1が“不人気”と言われる理由と、それでも選ばれる価値
BMW X1は、「BMWっぽくない」「地味」「中途半端」などの理由で“不人気”とされることがあります。
けれど実際は、販売台数も安定し、一定層からは高く評価されているモデルです。
不人気に見える理由の多くは、「期待とのズレ」や「ブランドイメージとのギャップ」からくるものだと言えます。
X1は、次のような人にとっては“かなり理想的な1台”です。
- 実用性とちょっとしたプレミアム感を両立したい
- 都市部でも扱いやすいサイズのSUVが欲しい
- コスパよく輸入車に乗ってみたい
- 中古でお得にBMWライフを始めたい
逆に、スポーティなFR走行やラグジュアリーな高級感、SNSでの存在感などを求めるなら、X3やX5といった上位モデルを検討したほうが満足度は高くなるでしょう。
つまり、X1は「過剰な期待をかけなければ、非常にバランスの取れた一台」です。
控えめだけど、使いやすくて、ちゃんと“BMWらしさ”も残っている。



そんな等身大の魅力に気づけると、X1を選んで良かったと思えるはずです