「BMW i8がこんなに安く買えるなんて、ちょっと怪しいかも…」
この記事では、i8の中古価格が下がっている理由とその裏側、そして購入時に絶対に見落としてはいけない注意点を、わかりやすく丁寧に解説します。
見た目は未来的で、走りはスポーティ。
新車時には1,900万円もしたi8が、中古だと500万円前後で手に入るケースもあり。。。
その理由を知らずに「安いから」と飛びついてしまうと、あとから高額な出費や後悔が待っているかもしれません。
この記事を読めば、以下の3つがしっかりと理解できます。
高級車だからこそ、買う前に知っておくべき「真実」があります。

後悔のない一台を選ぶためのヒントを、ひとつずつ見ていきましょう
下の目次から気になるところにジャンプして読めます。
BMW i8の中古車価格が安い理由3つ
BMW i8は、新車で1,900万円前後する高級スポーツカー。
しかし今では、中古で500〜700万円台の車両も多く出回っています。
どうしてここまで価格が下がったのか?その背景には、ハイブリッド車(PHEV)の特性や技術の進化、維持の難しさなど、さまざまな理由があります。
ここでは、それぞれの理由についてわかりやすく説明していきます。



「中古だと安い」の裏にある「見えないコスト」も明らかにしていきましょう
EV・PHEV特有のリセールバリューの低さ
まず注目すべきは「リセールバリューの低さ」。
これは、車を売るときにどれくらいの価格がつくかを意味します。
BMW i8のようなPHEV(プラグインハイブリッド車)は、エンジンと電気モーターの両方を使う車種ですが、技術の進化がとても早い分野です。
たった3年で「旧型」扱いされてしまうことも珍しくありません。
スマホのように、新しいモデルが出るたびに古いものの価値が一気に下がる。そんなイメージに近いですね。



つまり、中古市場での価値が落ちやすいのがPHEVの特徴といえますね
バッテリーの劣化しやすさと交換コストの高さ
i8の走行に重要なのが「高電圧バッテリー」。
これは普通の車のバッテリーとは別で、モーターを動かすための大きな電池です。
このバッテリーは10年を超えると、性能が落ちてしまう(劣化する)と言われています。
そして新品に交換するには、100万円以上かかることも。



中古のi8が安い場合、このバッテリーが古くなっている可能性があるため、将来的に高額な出費が必要になることを想定しておくのがベターでしょう
パーツ供給とメンテナンスの難しさ
i8は見た目も中身も、かなり特別な構造をしています。
車体はカーボン素材※でできていたり、ドアの開き方も「バタフライドア」という特殊なタイプ。
※カーボン素材:軽くて強いけれど、高価で修理が難しい材料
そのため、万が一ぶつけたり壊れたりした場合、部品の取り寄せや修理に時間もお金もかかるのです。



特に地方では対応できる整備工場が限られることもあります
BMW i8の中古車を購入する際の注意点
「安くなったから今が買い時!」と飛びつく前に、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
i8は高級スポーツカーであり、維持費も修理費もそれなりにかかる車です。
しかも、特殊な構造ゆえに普通の車とは違ったリスクもあります。
ここからは、実際に購入を検討しているあなたに向けて、後悔しないためのチェックポイントを詳しく解説していきます。
維持費と税金のシミュレーション
i8は高級車なので、維持費もそれなりに高くなります。
ここでは、おおよその年間費用をざっくり紹介します。
- 自動車税:約5万~6万円(※排気量により変動)
- 重量税(車検時):約1.2万円(2年ごと)
- 自動車保険:年間10万~20万円前後(年齢・等級により変動)
- タイヤ交換:1回あたり約20万円前後(ランフラットタイヤ)
- 定期点検・オイル交換など:年間5万~10万円
このように、購入価格は安くても、年間で30万円〜50万円近くの維持費がかかる可能性があります。



あらかじめ購入後の資金計画を立てておくことが大切ですね
走行距離と年式から見るバッテリー寿命の目安
中古のi8を選ぶ際に特に気をつけたいのが「バッテリーの劣化具合」。
PHEVのバッテリーは、走行距離よりも「年式(製造からの年数)」の影響を受けやすいと言われています。
10年近く経っている車両では、バッテリー性能が低下している可能性があります。
また、3万km以上走っている車体では、バッテリーの充電容量が落ちているケースもあります。



試乗や診断サービスを利用して、事前に状態をチェックするのが安心ですね
整備履歴と保証の有無のチェック
中古車の購入で失敗しないための鉄則は、「履歴を見抜く」こと。
BMWディーラーで整備されていた車(いわゆるディーラー車)は、整備履歴がしっかり残っており安心感があります。
また、延長保証が付いていれば、思わぬトラブルにも備えられます。
逆に、履歴不明・車検切れ・個人売買などはリスクが高くなりがち。



購入前に販売店にしっかり確認しておきましょう
BMW i8の評価・魅力と将来的な価値
BMW i8は、新車価格が高かっただけでなく、デザインやコンセプトもかなり特別です。
そのため「将来、価値が上がるかも」と考える人もいます。
ここでは、i8の未来的なデザイン性やコレクター人気、そして他のハイブリッド車との違いなど、将来的な価値をどう見ればいいかについて見ていきましょう。
i8をただの中古車と見るのではなく、「どう付き合っていくか?」という視点で考えていくことが大切です。
今だからこそ手が届く「未来のクラシックカー」候補?
i8は世界中でも生産台数が限られており、販売期間も2014年〜2020年と比較的短め。
そのため「将来プレミアがつくかも」と期待する人もいます。
また、ドアの開き方(バタフライドア)や宇宙船のようなデザイン、そしてPHEVという次世代パワートレイン※を搭載していた点も注目されています。
※パワートレイン:エンジンやモーターなど、車を動かすための主要部分のこと
このような個性を持った車は、将来「クラシックカー」として価値が再評価される可能性もあります。



長期保有を前提に考えると、お得に楽しめる車になるかもしれませんね
i8の中古車レビュー:オーナー体験談まとめ
実際にi8を中古で購入した人の声を見てみると、「満足している!」という声が多い一方、「思ったより維持費がかかる」という意見もあります。
あるオーナーは「ガソリンも電気も使えるのが便利。音も静かで、街中でも快適」とコメント。
別の人は「修理費が思ったより高い。軽いこすり傷でも20万円以上した」と苦労話を紹介していました。
買ってから後悔しないためにも、こうした生の声はとても参考になりますね。



SNSやYouTubeなどでも多くのレビュー動画があるので、ぜひチェックしてみてください
他のハイブリッド・EVスポーツとの比較
i8が気になる方の中には、他のEVやハイブリッドのスポーツカーと迷っている人もいるでしょう。
以下は、i8と同じくらいの価格帯(中古で500~800万円前後)で検討されることが多い車種です。
- レクサス LC500h(高性能ハイブリッド)
- テスラ モデルS(完全電気自動車)
- ポルシェ パナメーラ E-Hybrid
テスラは最新の自動運転機能が強み、LC500hはラグジュアリーと快適性、ポルシェは走行性能の高さが魅力です。
それに対してi8は「デザイン」「話題性」「レア度」で勝負したい人にぴったりの1台です。
安いからこそ気をつけたい!BMW i8購入前の判断基準
BMW i8の中古車は、確かに新車時に比べて破格の安さになってることも多いです。
が、「安いから買う」はちょっと立ち止まってください。
あなたに本当に合うかどうかを、しっかり見極めることが大切です。
ここでは、買って後悔しないための「おすすめできる人」「向いていない人」の特徴を明確にし、さらに迷ったら試してほしい「裏技」もご紹介します。
買ってから「しまった…」とならないために、ここでしっかりチェックしておきましょう。
こんな人にはおすすめできる
i8は、以下のような価値観を持っている人にはとてもマッチします。
- 多少の維持費がかかっても「好きな車」に乗りたい
- 多少のトラブルも楽しめる“車好き”気質がある
- 車のデザインや特別感を重視する
- 長く大切に乗り続けられる



このような人にとっては、i8はただの移動手段ではなく「人生のパートナー」になる1台です
こんな人には向いていない
逆に、以下のような方はi8を買うと後悔するかもしれません。
- とにかくコスパ重視で車を選びたい
- 故障リスクや高額修理に不安がある
- 維持費を年間10万円以内に抑えたい
- 日常使いがメインで、手間はかけたくない
i8は「見た目はスーパーカー、中身はハイブリッドカー」というユニークな1台。
でも、手間や費用がかかるのも事実です。
まずはレンタカーで体験してみる選択肢も
「買うかどうか、まだ迷ってる…」そんな方におすすめなのが「レンタカーで体験する」方法。
最近では、高級車のレンタルサービスが増えており、1日2万円前後でi8を借りることもできます。
実際に運転してみることで、視界や乗り心地、静かさや走りのクセなどが分かります。
この体験が「やっぱりこれが欲しい!」と確信になるか、それとも「自分のライフスタイルには合わないな」と気づくか。決断のヒントになるはずです。



迷ったら、まずはディーラーで試乗したり、レンタカーとして利用するなどの”体験”を購入の決め手にするのもいいですね
まとめ:BMW i8の中古車は「安さ」の理由を腹落ちさせたうえで選びましょう
BMW i8の中古車が安くなっている理由には、
- PHEV(プラグインハイブリッド)という技術の進化スピード
- 特殊な設計によるメンテナンスの難しさ
- バッテリーの劣化
など、いくつもの要素が絡んでいました。
たしかに今は「手が届くスーパーカー」かもしれません。
が、安く買えるからといって、その先の維持やリスクを甘く見てしまうと、あとで大きな出費やストレスになる可能性もあります。
- 技術進化が早いPHEVはリセールが弱い
- 高電圧バッテリーは10年が寿命目安
- 特殊設計ゆえの高コストな修理や整備
- 維持費・保証・整備履歴の確認が必須
- まずはレンタカーで体験するのもアリ
それでも、i8のデザインやコンセプトに惚れ込んで、「この一台と生きていきたい」と思えるなら、きっと最高の相棒になります。
購入を考えているあなたは、いま確実に一歩前に進んでいます。



実際の車両を見に行く、レンタルして乗ってみる、販売店に質問してみる
──など、小さな一歩を踏み出してみてください。