「BMW整備士なのに、BMWに乗っていない」
──そんな事実を知って、少し驚いた方もいるかもしれません。
高級輸入車として多くの人が憧れるBMW。
プロである整備士たちは、その期待を裏切るように「BMWを避ける」整備士が多いのが現実です。
なぜ、彼らはBMWに乗らないのか?
本記事では、整備のプロたちのリアルな声と裏事情を通して、その理由を掘り下げます。
BMW購入を検討している方にとって、目からウロコの情報が満載です。
この記事を読むことで、以下の内容がわかります。
下の目次から気になるところにジャンプして読めます。
BMW整備士がBMWを選ばないワケとは?
整備士たちが、自らの愛車としてBMWを選ばない
――その理由は、単なる好みの問題ではありません。
日々さまざまな車を診ている彼らだからこそ気づく、「BMWの弱点」や「現実的なコスト」。
その中には、一般ユーザーが見落としがちな重大なポイントが数多く存在します。
これらの理由は、ただの“噂”ではありません。

実際に現場で整備を担当しているプロたちが、経験と知識から導き出した「リアルな声」をご紹介します
整備性が悪くDIY向きではないから
正直、BMWの整備はプロでも骨が折れる。
それほどに、BMWの車両構造は一般的な国産車に比べて複雑で、パーツの配置や設計が“整備のしやすさ”をあまり考慮していない傾向にあります。
たとえばエンジンルームはギュウギュウに詰まっており、バッテリー交換すら簡単ではないモデルも。
さらに問題なのは、整備に「特殊工具」が必要になる場面が多いこと。
国産車であれば標準的な工具セットで事足りる整備も、BMWでは専用ツールが必要になるケースが多々あります。
これは、自宅ガレージで整備を楽しむ“DIY派”には大きなハードルです。
例えば、オイルフィルターの位置1つとっても、専用工具なしではアクセスが難しく、国産車に慣れた人にとっては「なぜこんな場所に……?」と思ってしまうことも多いです。
こうした設計は、あくまで「正規ディーラーでの整備ありき」で作られている証拠ともいえます。
つまり、整備士であっても、自分で日常整備するには不便が多すぎるのですね。



構造美を重視するBMWらしい一面ではありますが、実際の維持管理という観点では“整備しづらさ”が大きなデメリットとして大きいようです
修理コストとパーツ代が高いから
BMWは「壊れたときが高くつく車」として、整備士のあいだでもよく知られています。
たとえば、オイル漏れ修理ひとつ取っても、国産車であれば数千円〜数万円で済むケースが、BMWだと10万円超えも珍しくありません。
これは部品単価が高いことに加え、構造上、取り外しや再組み立てに時間がかかるため工賃も跳ね上がるからです。
輸入車ゆえに、純正パーツは基本的に海外発注。ここに「パーツ納期の長さ」が加わります。
特に近年は、輸送の影響で納品まで2週間〜1か月かかる例もあり、「故障してもすぐ直らないリスク」が常につきまといます。
また、車検時にも維持費の差が顕著に現れます。
整備士の実感としては、BMWの車検費用は国産車の約1.5〜2倍が目安。
消耗品の一つ一つが高く、点検項目も多いため、安く抑えることが難しいのです。
具体例として、ブレーキローター交換を挙げましょう。
BMWの場合、純正ローターとパッドの交換で10万円以上。
しかも、BMWはブレーキダストが多く、消耗が早いため頻繁に交換が必要となるのがネックです。
このように、「高級車」であることがそのまま維持費に反映されるのがBMW。



整備士たちは、それを日々の業務で肌で感じているからこそ、自らの愛車には“手がかからない車”を選ぶ傾向が強くなるのですね
故障頻度が高いモデルも存在するから
BMWの中には「正直、よく壊れる」と整備士がこぼすモデルもあります。
特に注意が必要なのが、2000年代後半〜2010年代前半に製造された一部モデル。
たとえば「E90系3シリーズ」や「F10系5シリーズ」などでは、電装系トラブルが頻発する傾向があります。
これは、当時の設計思想や電子制御システムの熟成度が原因です。
電装系のトラブルは一見地味ですが、症状が出ると非常に厄介。
ナビが突然真っ暗になったり、警告灯が頻繁に点いたりと、ユーザーのストレスにつながります。
加えて、電気系統は診断と修理に時間と費用がかかるため、整備士にとってもやっかいなジャンルです。
また、エンジン関連のトラブルも報告が多く、特に「冷却系トラブル」には要注意。
具体的には、
- 電動ウォーターポンプの故障
- サーモスタットの不具合
が多く、エンジンのオーバーヒートを招くことも。
もちろん、すべてのBMWが頻繁に壊れるわけではありません。
ですが、整備士は「リスクの高い年式・型式」を知っているため、自然と“避けるべき車種”として記憶に残ってしまうようです。
これはつまり、BMWを選ぶならモデルごとの特徴と弱点を理解しておくことが非常に重要ということ。



プロが敬遠する背景には、こうした積み重ねられた「データに基づく経験」があるのでしょう
BMW整備士がBMW以外で実際に選ぶ車とは?
BMWを知り尽くした整備士たちが、自分の愛車にBMWを選ばない――では、彼らはどんな車に乗っているのでしょうか?
整備士たちは「壊れにくい」「維持費が安い」「整備がしやすい」など、実利的な視点で車選びを行います。
感覚ではなく、経験と知識に裏打ちされた“選択”をしている方が多い印象です。
ここでは、整備士たちが実際に選んでいる“おすすめ車種”をタイプ別に紹介していきます。



次の車選びに役立つヒントになるはずですよ
国産車(トヨタ・ホンダなど)の選ばれやすさ
「結局、整備士はトヨタやホンダに戻るよ」
――これは整備業界でよく聞く言葉です。
国産車は、パーツの流通が安定していて価格も安く、構造もシンプル。
日々の整備がしやすく、トラブルも少ないため、維持費を抑えながら快適に乗り続けることができます。
- トヨタ車でいえば「カローラ」「プリウス」「ハリアー」
- ホンダなら「フィット」「フリード」「ステップワゴン」
などが整備士の間で人気です。
いずれも故障が少なく、長年乗っても大きなトラブルに発展しにくい点が魅力。
さらに、ディーラー以外の町工場やカー用品店でもメンテナンスしやすいのもポイント。
ちょっとした整備なら自分でできる、という安心感もあります。
整備士は、自らの知識と経験で「手がかからない車」を見極めています。



その中でも、国産車の信頼性は頭ひとつ抜けていると言っていいでしょうね
マツダ・スバルなど“走り”も重視する層の傾向
整備士といえど、“走り”へのこだわりを捨てきれない人も多いもの。
そのような層に選ばれているのが、マツダやスバルの一部モデルです。
たとえば、
- マツダなら「マツダ3」や「CX-5」
- スバルなら「WRX S4」「レヴォーグ」
などが人気。
これらの車は、走行性能と整備性のバランスが絶妙で、“走って楽しいのに壊れにくい”という理想形に近い存在です。
特にスバルのAWD(全輪駆動)技術は、雪国の整備士から高い評価を受けています。
「冬でも安心して走れるし、構造がしっかりしている」と語る声も多くあります。
マツダに関しては、「デザイン性の高さ」と「走行フィール」を評価する整備士が多い印象です。
内外装の質感も国産車の中ではトップクラスで、“所有する喜び”を重視する人に支持されています。
とはいえ、これらのメーカーにも弱点はあります。
スバルは部品点数が多いため工賃がやや高くなる傾向があり、マツダは部品供給がトヨタほど潤沢でないモデルも存在します。



整備士はそれも理解した上で、あえて選んでいる場合もありますね
輸入車でもあえて選ばれる例外モデル
「整備士は絶対に輸入車に乗らない」わけではありません。
実は、整備士の中でも輸入車に乗る人は一定数います。
ただし、選ばれるモデルには“共通点”があります。
それは、「壊れにくく、構造がシンプルで、維持費が比較的安い」こと。
代表的な車種としては、
- フォルクスワーゲン「ゴルフ」
- ミニ「クーパーD」
- アウディ「A4」
などが挙げられます。
これらの車は、設計が比較的堅実で、致命的な故障が少ないと評判。
実際、整備工場でも「扱いやすい輸入車」として名前が挙がることが多いです。
特にVWゴルフは、「ドイツ車の中では構造がシンプルで、パーツも比較的安い」と整備士からの評価が高め。
アウディA4はエンジンとシャーシの完成度が高く、信頼できる中古車として選ばれることもあります。
一方で、「メルセデスやBMWは選ばれにくい」というのも事実。
理由は単純で、部品が高く、構造が複雑だから。
整備士は、愛車に“余計な手間”をかけたくないのです。
つまり、輸入車を選ぶにしても「選び方」が重要。



整備士たちは、経験的に壊れにくく、メンテ性に優れた“例外モデル”だけをピンポイントで選んでいる整備士さんが多いようですね
整備士が語るBMWの“良さ”と“惜しい点”
ここまでBMWの“デメリット”に注目してきましたが、もちろんBMWにも魅力はあります。
整備士たちがBMWを選ばないのは、あくまで「維持管理の大変さ」が理由。
それでも、多くの整備士が「BMWはいい車」と口を揃えるのは、走りや設計思想に強い魅力があるからです。
ここでは、整備士だからこそ見える「BMWの魅力」と「惜しいポイント」を、バランスよく紹介していきます。
乗り味・走行性能の高さは唯一無二
走り出した瞬間、「あ、これは違う」と思わせるのがBMWのすごさです。
FR(フロントエンジン・リア駆動)※レイアウトによる自然なハンドリング、絶妙な足回りのチューニング、車体剛性の高さ。
※FR(フロントエンジン・リア駆動)とは?
※FR(フロントエンジン・リア駆動):エンジンを前方に搭載し、後輪で駆動する方式。
前後重量配分が良く、スポーツ走行に適する。
これらが一体となって、「意のままに操る感覚」が味わえる車、それがBMWです。
整備士からも、
- 「運転したら納得する」
- 「走行性能だけでいえばBMWがトップ」
という声は多く聞かれます。
特に高速走行時の安定感や、コーナリング中のしなやかさは国産車ではなかなか得られないものです。
この「ドライビングプレジャー(運転の楽しさ)」は、BMWがブランドとして最も大切にしている価値です。



整備士だからこそ、その魅力を肌で感じ取れるのですね
こだわりすぎた設計が整備士泣かせ
BMWの設計は「完璧主義すぎる」と言われることがあります。
ドイツらしい几帳面な作り込みは、確かに走行性能や安全性の面で大きな強みです。
しかしその一方で、「整備性」を二の次にした構造が多く、整備士の間では“手間がかかる車”として知られています。
たとえば、オルタネーター(発電機)を交換するために、吸気系をすべて外さなければならないような設計や、バンパーを外さないとアクセスできない配線配置など、日常整備における「余計な工程」が非常に多いのです。
このような構造は、専門店で整備されることを前提としているからこそ成立します。
しかし、整備士としては「どうしてこの位置にこの部品を?」と疑問に感じる場面も多く、実際、作業工数が多くなるぶんだけ費用も跳ね上がってしまいます。
言い換えれば、BMWは「機能美」にこだわるあまり、メンテナンス性を犠牲にしている車。



これが、プロたちがあえて敬遠する“BMWの惜しいポイント”です
BMWが向いている人・向いていない人
ここまで読んで「結局、BMWってどうなの?」と思った方も多いはず。
整備士がBMWを選ばないのは確かに事実ですが、それは「BMWに向いていない人だから」とも言えます。
逆に言えば、BMWの特性を理解し、価値を見出せる人にとっては、唯一無二の選択肢になり得ます。
このセクションでは、BMWが“合う人”と“合わない人”の違いを明確にし、購入の判断材料になる視点を提供します。
BMWに向いている人の特徴
BMWが向いているのは、車を単なる移動手段ではなく“趣味”として楽しめる人です。
たとえば、
- 運転の楽しさを何よりも重視する人
- ドライブがライフスタイルの一部になっている人
そして、車のブランドや所有する満足感にも価値を感じる人にとって、BMWは極めて魅力的な選択肢になります。
また、多少のメンテナンス費用を受け入れられる経済的余裕がある人にも向いています。
輸入車はどうしても維持費がかかるもの。
その前提を理解している方であれば、BMWの「走る楽しさ」と「所有する喜び」を存分に味わえるでしょう。
車にロマンを求める人、人生を彩るアイテムとして選びたい人。



そんな方にとってBMWは、最高の相棒になってくれるでしょう
BMWに向いていない人の特徴
一方で、BMWが“合わない”タイプの人もはっきりしています。
まず第一に、車に対して「コスパ」「実用性」「手間の少なさ」を重視する人。
こうした方にとっては、BMWの維持費や故障リスクは大きなストレス要因になります。
国産車のような安心感や整備性を期待すると、ギャップを感じやすいでしょう。
また、
- メンテナンスや修理にお金や時間をかけたくない人
- カーライフにおいて「とにかく壊れないこと」が最優先の人
にとっても、BMWは適していません。
部品代が高く、納期もかかるケースが多いため、予定外の出費やスケジュール調整が必要になる場面も出てきます。
「見た目やブランドよりも、とにかく壊れにくい車がいい」という実用派にとっては、国産のハイブリッド車やシンプルなコンパクトカーの方が、圧倒的に満足度は高くなるはずです。
まとめ:BMW整備士がBMWに乗らないワケは「どんな車種かを理解しているからこそだった」
BMW整備士がBMWを選ばない理由
――それは、BMWという車を誰よりも知っているからこそです。
整備士たちは日々、構造・故障傾向・維持コスト・整備性など、ユーザーには見えない部分に深く触れています。
その中で、「自分が乗るならもっと現実的で手がかからない車を」と考えるのは、ごく自然なこと。
とはいえ、BMWは決して“選んではいけないな車”でもありません。
走行性能、デザイン、ブランド力といった点では他の追随を許さない魅力を持っており、価値観によっては間違いなく「選ぶべき一台」となります。
大切なのは、BMWという車の“特徴”を正しく理解し、自分のライフスタイルや価値観に合っているかを見極めること。
整備士の声は、その判断をより現実的にしてくれる貴重なヒントです。



「BMWに乗るべきか、やめるべきか」
――その答えは、あなたのカーライフの価値基準をどこに置くかで決めるのがおすすめですね